先週は地元牛島さんのお祭り。みなさまおつかれさまでした。
昨年は大祭で猫の手も借りたい!ということで、わたくし不慣れながらも
総務補佐として走り回りましたが、今年はお役御免で通常モード。
例年通り、小神輿と太鼓、縁日のビール販売、お漬物作り担当です。
お隣の三丁目では、お祭り前の週末、縁日だけ開催されていたりします。

「当日は手が足りないから」という理由で前の週に開催しているそうですが
「祭礼で縁日やっても忙しいだけでちっとも楽しめない」という他の町会の
祭礼役員のニーズをガッチリ掴み、毎年大盛況です。
普通、前の週にはやりませんよね。
発想の転換。大事だなあ、とビールを飲みながら毎年感じます。

三丁目の前夜祭を終え、いよいよ祭礼本番です。
子供のころ、お祭りは「見物するもの」でした。
新居浜の祭りが、太鼓台(巨大神輿)を大人が担いで、時にはぶつけ会う
結構危険は喧嘩祭りだったからです。

大人になって、お祭りは「参加するもの」に変化。
結婚、上京してからは、いわゆる江戸のお祭りデビューです。
本物のお神輿を真近で見るのも初めて。
造形マニアの私には「小さい日光東照宮」なお神輿は鑑賞の対象でもあり。
坂井家の袢纏を着せてもらい、見よう見まねでお神輿を担がせてもらったり。

、
そしていまは「お祭りを作る」側になっています。
お祭りに参加して、ただ「楽しい」だけでなく、3日間の行事に関る人の
苦労を知るにつけ、町の人を笑顔にすることに軸足が移っていきました。

神酒所からはじまり、担ぎ手の確保と管理、お弁当や飲み物の計算と発注、

関係者への食事の手配、配ぜん、片づけ、太鼓など子供たちへの休憩配給、

演芸大会のエントリー取りまとめや当日進行、縁日の準備と各出店メンバー

抽選会の準備と運営、祭礼バザーの献品と準備、太鼓や踊りの事前練習、

提灯つる人、神輿ルートつくる人、神輿が出てない所で交通整理する人、

人、人、人。
タイムテーブルの中で、いろいろな事が同時進行していて、それぞれに関係
するおびただしい数の人間がいて。
長の下、ちっちゃなことから大きなことまで。
しっかり自分たちの役目を果たしている。

正直面倒くさいことやしんどいことも多いでしょう。
でもみんな町をあげての行事に何カ月も前から集まって協議して、準備して
実行しています。
祭りの袢纏を着るということは、町に対する義務と責任を果たすこと。
毎年、このブログに書いているのですが、そういうことだと思います。
当人たちは、それほど重苦しく感じてはいないようですが、外から嫁にきた
私は、脈々と受け継がれてきた素晴らしい下町の生活文化を強く感じます。
地域・社会の問題を声高に叫ぶ人がいらっしゃいます。
もちろんそれは大切な事ですが、個人的に、まずは自分の住む町の一員として
しっかりとその責務を果たしていくことも大切ではないかと思っています。
posted by 坂井ユカコ at 09:00|
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