恒例の健ナビセミナーが青山一丁目で開催されます。
先日再放送していた「JIN-仁ー」、何度も漢方医と西洋医が対立する
場面がありますが、西洋医学と漢方は患者に対する切り口が全く異なり、
本来比較したり優劣をつけられるものではないのです。
CSKクリニックは西洋×東洋の統合医療を推進しています。
今回も、中医師鐘良辰先生が、冬の養生についてお話します。
何度も同行していますが、常に興味深く新しい発見があります。
関心のある方は是非どうぞ!
鐘良辰 先生からひとこと。↓
冬は自然界の気温が低くなるため、陰気が強まり、陽気が弱くなる季節です。
女性に冷え性が多いことは有名ですが、実は生活習慣病である高血圧、心臓病、
腎臓病にも影響を及ぼしている場合があります。
冷え性の原因をいくつかあげますと、まずは体を冷やす陰性食品の食べ過ぎや
飲みすぎといった好ましくない食習慣があげられます。又、運動不足から筋肉量が
減少し、血流の悪化から冷え性になる場合や、ストレス、喫煙により交感神経が
興奮し血管が収縮することで冷え性になる場合があります。
冷え性になると体温が下がります。体温が下がると同時に、免疫力も下がるために
病気にかかり易くなります。これが、冷え性は万病のもとと言われる所以です。
そこで、冷えを取ると体温が上昇し、免疫力が向上し多くの病状や病気の改善に
つながります。まずは、冷えになるような好ましくない食習慣を見直すことで、
大抵は改善しますが、その他に運動や入浴、リラクゼーションといった方法があります。
しかし、冷え性が酷い場合はなかなか改善出来ません。その場合は、冷えの原因に
応じた漢方薬による治療方法を用います。単に温めるだけではなく、冷えのタイプを
見極めた漢方薬を選ぶことが肝心です。
以下の症状や疾患は冷えが起因している場合が多く、その症状に応じた漢方薬を
挙げてみました。(左に症状、右にその症状に応じた漢方薬を掲載)
①消化不良、食欲不振、下痢・・・補中益気湯
②腹痛・・・附子理中丸
③生理不順、生理痛、不妊症・・・当帰芍薬散
④腰痛、頻尿、耳鳴り・・・八味地黄丸
⑤不眠症、うつ病・・・加味帰脾湯
⑥手足の冷え、肩こり、のぼせ、汗かきなど更年期障害・・・加味逍遥散
⑦免疫力低下、風邪、貧血・・・十全大補湯
⑧花粉症、アレルギー性鼻炎・・・小青龍湯
⑨アトピー性皮膚炎・・・温清飲
⑩蕁麻疹・・・十味敗毒湯
⑪足腰が弱く夜間 多尿、目のかすみ、視力低下・・・杞菊地黄丸
⑫前立腺肥大、膀胱炎・・・牛車腎気丸
⑬酷い冷え、便秘・・・潤腸湯
⑭メニエール病・・・真武湯と苓桂朮甘湯
⑮しもやけ・・・当帰四逆加呉茱萸生姜湯
⑯血圧低下、立ちくらみ・・・参茋四物湯
⑰こむら返り・・・桂枝茯苓丸と芍薬甘草湯
⑱リウマチ・・・桂枝加苓朮附湯
⑲動悸息切れ・・・生脈飲
⑳糖尿病性・・・八珍湯加減
いかがでしょうか?皆さんに聞き覚えのある疾患がありませんか?
日本ではあまり知られてはいませんが、これらの原因として冷えが引き金と
なっている場合が少なくありません。
慢性症状を治療する目安は3ヶ月から半年間になります。これは体質改善の
新陳代謝の期間と一致しています。
しっかりと継続することが、改善につながります。
テーマ:冬の養生
講師:鐘 良辰 中医師(北京中医学大学卒業)
日時:1月22日(火)18時30分~20時
場所:薬樹株式会社 青山オフィス 4階
参加費:1000円(懇親会ご参加の場合は、別途500円)
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