高齢者の感音性難聴に新たな希望:AirPods Pro 2の「ヒアリング補助」
普段使っているスマホやイヤホンで聴力補助ができる時代が到来しました。
これは、AirPodsの一般的な機能(イヤホンで音楽を聴きながらレジで店員さんの声や、車のクラクションなどを聞き取れる機能)の拡張版です。私はこの機能が軽度から中度の難聴の方々にとって非常に有効ではないかと注目しています。
AirPods Pro 2を用いた聴力テストでは、一般的な健康診断よりも複雑な125~8kHzまで、7段階の周波数に対する応答を左右それぞれチェック可能です。アップルは日本法人名義で管理医療機器販売者として厚労省にこのソフトウェア機能を登録しており、聞こえにくい周波数の音を補正することで、補聴器を使わずとも会話などの音声をより明瞭に聞き取れるように調整します。
特に、日常生活で聞き取りに不安がある方にとっては、補聴器を購入する前の選択肢として試すことができます。また、これをきっかけに聴力に向き合い、医師に相談する一歩を後押しする可能性もあります。
アップルが提供するこの技術は、難聴に悩む方々がサポートを受けるきっかけとなり、日常生活をより快適にする新しい可能性を広げています。
普段使っているスマホやイヤホンを活用した聴力補助が公的に認められたことで、加齢による軽度から中程度の難聴で日常生活に苦労している人々が少しでも快適に過ごせるようになるとしたら、それは素晴らしいことだと思います。
この記事へのコメント