すみだ北斎美術館「THE 北斎」 前期は必見!今週末まで

7月20日から9月26日まで開催されている「THE 北斎」、すみだ北斎美術館が所蔵する二大名品「富岳三十六景シリーズ」と幻の絵巻、「隅田川両岸景色図巻」を中心に人気の高い北斎作品を約100点展示しています。北斎の画力を堪能することはもちろん、特に前期展示は、ユニークな企画がいくつかあり、ぜひ見て頂きたいと思います。
美術館は感染症対策万全で、皆様をお待ちしております。夏休み最後の思い出づくりに、すみだ北斎美術館にお出かけ下さい。
前期(8月22日まで)の見どころ
■初版と重版、アレンジ版を比較できるチャンス
美術館のマークにもなっているカミナリ富士(富岳三十六景山下白雨)のバージョン違いを展示。
・エッジが鋭く精細な初版期
・アウトライン穏やか色鮮やかな重版期
・版元がアレンジ(たぶん北斎は怒る)
版画は、版木の上に絵具を置き、刷毛で広げて紙を置き、20回程度色を摺り重ねます。江戸時代の版木は硬い桜材ですが、重版で出来上がりにだんだん変化が。更に途中からアレンジされて・・・??普段は比較対象が無いので、大変興味深い展示です。
■名作錦絵「桜と鷹」とその版木で作られた火鉢
非常に硬くて頑丈な桜材を用いた版木を使って作られた火鉢が展示されています。北斎の一枚摺りの錦絵の版木は、米ボストン美術館が1点所蔵していますが、国内での確認は極めて珍しいとの事。当時はこうして役目を終えた版木は一部でリメイクされて活用されて居たのでしょう。
前期展示では、その版で刷られた「桜に鷹」も近くに展示されているので、火鉢と作品を見比べて見る事が可能です。
参考記事
https://tsumugu.yomiuri.co.jp/learn/北斎「桜に鷹」オリジナル版木発見/
■ 幻の絵巻、「隅田川両岸景色図巻」
2016年以来の公開になる巻物、日本の四季の美しさ、江戸時代より観光スポットとして知られる隅田川の名所の魅力を堪能できます。前期(8月22日まで)と後期で、巻き換えが行われ、別々の景色が展示されますが、特に前期は私たちにとって「ご近所」がたくさん描かれて居ますので、楽しく見て頂ける事請け合いです。
すみだ北斎美術館
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