墨田区議会6月議会で本会議質問を行いました。


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墨田区議会6月議会本会議にて、質問する機会を頂きました。
コロナ禍のなかにあっても、心豊かに健やかな日常を送ろうと一所懸命な皆様から頂いたご意見を、真っ直ぐ質問しました。
大要3点の質問に対し、山本区長からは即決または非常に前向きな答弁を引き出すことが出来ました。

質問の概要(前半2分)と質問、区長答弁を動画投稿サイトにアップしました。
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大要1点 隅田公園内のトイレについて

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大要2点 曳舟駅周辺エリアの公衆喫煙所について

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大要3点 墨田区の紙おむつ支給事業について


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以下、質問全文になります。

  • 大要1点目は 隅田公園内のトイレについて です。

コロナ禍にあって、余暇活動の場として、野外や公園が再認識されました。

隅田公園は、すみだリバーウォークの供用開始の話題も手伝い、今では重要な市民の憩いの場として、大勢の来訪者に利用されております。

若手職員さん中心に数々の革新的取組みが行われ、それが全国的にも評価されている事は、議論に参加した区議会議員として、区民のひとりとして、大変誇らしい思いです。ご尽力頂いた皆様に、あらためて感謝を申し上げます。


今回、そんな隅田公園内のトイレについて質問いたします。


隅田公園内のトイレは、友好都市・栃木県鹿沼市から取り寄せたヒノキ材を使い、スタイリッシュな佇まいの中にも、ぬくもりを感じます。

このトイレは、公園、地域、ひいては本区の価値向上に寄与するものと感じております。


特に、男女個室のすべてに、ベビーチェアや、子供用便座が装備されている事は、子育て世代に、とても優しく、便利だと感じております。


ところが最近、地域のご高齢の方から、こんな声が飛び込んできました。

個室に手すりがひとつも無いというのです。

信じられない気持ちで見に行くと、本当にひとつもありませんでした。

まず、区長はこの事を把握されているのか、伺います。


周辺にお住まいの高齢者は、綺麗になった隅田公園に行きたいと思っても、手すりの無いトイレを使う自信が無いため、足が遠のいたり、用を足すために、わざわざ区役所や家に戻っているそうです。


高齢になると、どうしても足腰が弱くなり、立ったり座ったりの動作が、困難になります。

公園を訪れる高齢者や、お身体の不自由な方は、トイレ個室に、手すり等の補助具ガあると、安心して利用する事ができます。


墨田区では、東京都福祉のまちづくり条例に則り、区内の公園に「だれでもトイレ」の配置を進めています。

隅田公園にも、広いスペースの個室、手すり、 オストメイト、ベビーチェア、ベビーベッド等を備えた「だれでもトイレ」が有り、条例の求める基準を満たしているといえます。

一方で、平成31年改定の東京都福祉のまちづくり条例 施設整備マニュアルは、「一般トイレとだれでもトイレを設置できるスペースがある場合、特別なニーズに対応するための様々な機能を、だれでもトイレだけに付加するのではなく、一般用トイレで利用者のニーズの基本的な部分を受け止めることや、個室にも機能を振り分けることが望ましい」としています。


すべての個室に乳幼児連れの方々への配慮がなされたことは、この整備マニュアルにおける「機能の振り分け」と理解することが出来ます。

では、高齢者やお身体が不自由な方々への優しさ・配慮は、一体どこに行ってしまったのでしょうか。

素晴らしい公園だけに、これは非常に残念な事です。


隅田公園は、障がいをお持ちの方や、高齢者の利用も多い事はもちろん、いざという時には区が指定する避難場所にもなります。

災害時利用も考えれば、なおさら、誰でも利用することができる公園トイレである事が大切なのではないでしょうか。


区長に伺います。

隅田公園内のトイレの男女個室に、手すりがひとつも無い状況を、一刻も早く改善すべきと考えますが、今後どのように対応をなさるお考えか、伺います。


  • 大要2点目は 曳舟駅周辺エリアの公衆喫煙所について です

私は、迷惑を掛けない限り、煙草を楽しむ自由はあると思っています。

と申し上げると、煙草が嫌いな方からは、寛容すぎるとか、健康に良くないとか、さまざまなご意見を頂戴します。坂井ユカコは、オギャアと生まれて今日に至るまで、喫煙した経験がございませんので、遠慮なく質問させて頂きます。

下落の一途を辿っているとは言うものの、一定の割合で煙草を吸う方が存在しております。

昨今では、喫煙者が新型コロナに感染した際、重症化リスクが高い事が示されるなど、喫煙が原因の医療費増大といった課題はあるものの、喫煙者が支払うたばこ税は、区財政にとって貴重な一般財源であり、区政を進める上で大きな役割を果たしている事は、紛れもない事実であります。

こうした現実もしっかり受け止め、「たばこの害が無い将来」へ向け、まだ当分続くであろう過渡期のなかで、行政として何が出来るのか、マクロの視点と俯瞰的視点に立ち、考えて行かなければならないと思います。


まず現下の煙草と喫煙者をとりまく環境と、区財政におけるたばこ税の果たす役割について、吸う人と吸わない人が幸せになるために、行政として何を行うべきか。

遠・近、両方の視点に立った、区長のお考えを伺います。

墨田区では、地域の喫煙マナー向上と、ポイ捨て防止等を目的に、錦糸町、両国、押上、曳舟と吾妻橋地区の5カ所を、路上喫煙禁止推進地区に指定し、一定の地域に禁止の網をかけた中で、喫煙場所を設置して、喫煙をする方の利益も守りながら、バランスを図っています。

そのような中、今、一番区内で聞こえてきているのが曳舟駅周辺喫煙所の不足についてです。


平成30年6月4日に、東武曳舟駅西口喫煙所が廃止されてから、曳舟エリアの路上喫煙禁止推進地区には、喫煙所が曳舟文化センターの一カ所しか無く、その事によって様々な影響が出ております。


曳舟文化センター喫煙所は、毎日煙草を吸う方で溢れかえっており、パーテイションがなく、歩道に面している事、子供から大人まで利用する商業施設等が近接している事から、区に対する苦情も増えていると仄聞しております。

さらに鉄道高架下の店舗裏や横といった、喫煙所以外の場所に、日常的に煙草を吸う方の人溜まりが出来上がりつつあり、禁止推進地区での路上喫煙も散見されます。


鉄道高架下で人が集まり、喫煙所化している場所は、鉄道事業者がその管理責任において、分煙環境を整備すべきです。

区は、現状を根拠に、鉄道事業者に対して、喫煙所の設置について、きちんと申し入れるべきと考えますが、区長のご所見を伺います。


地区計画で区北部地域の「広域拠点」の形成を図ると位置づけられた曳舟駅周辺は、近年開発顕著で、タワーマンションがいくつも建設されております。

一方で、住民が増えるなか、喫煙所は減ったままです。

路上喫煙やポイ捨てを防止するための喫煙所が、圧倒的に足りていません。


健康増進法の観点からも、非喫煙者が、受動喫煙や副流煙などの二次喫煙、三次喫煙を避けることができる取り組みとして、適切な場所に、適切な数の喫煙所を設置することは、行政の義務であると思います。

再開発も住民の増加も、事前に予測が出来るなかで、今日に至るまで、なぜ、適切な場所に、適切な数の喫煙所を、確保出来なかったのでしょうか。

地域内一カ所から、増やすための努力は、どのようになされてきたのか。

区長は、物理的に喫煙所が減ったままの現状を、いつまでに、どのような方法で解決していこうと考えているのか、伺います。


あわせて、東京都市計画道路事業 墨田区画街路 第6号線及び第7号線、いわゆる京成曳舟駅 駅前の交通広場等の整備が進んでおりますが、この整備に合わせた喫煙所設置計画は未着手であります。

多くの方が利用する駅前広場には、特に厳密な分煙環境が求められ、公衆喫煙所の確保は必須であります。

他区で導入されているコンテナ型など、外に煙が漏れない構造の喫煙所の設置を進めることで、路上喫煙、受動喫煙を防止する事を要望します。

京成曳舟駅 駅前の交通広場等への喫煙所の設置について、区長のご所見を伺います。


  • 大要3点目は、 墨田区の紙おむつ支給事業について です。

現在墨田区では、寝たきり等により常時失禁状態にあり、介助を要する方に対して、

  • 墨田区高齢者紙おむつ等支給事業、
  • 重度心身障害者(児)紙おむつ等支給事業、を、実施しております。

ところが、①墨田区高齢者紙おむつ等支給事業は、高齢者が対象、②重度心身障害者(児)紙おむつ等支給事業は、障害者手帳取得者が対象であるため、40歳から64歳までの介護保険第二号被保険者で介護認定を受けている方は、障害が認定されるまでの間は、どちらにも属さないため、サービスを受けることが出来ない制度になっております。


同じような紙おむつ支給事業は、高齢者福祉、生活支援、介護支援といったさまざまな切り口で、23区の殆どが実施しています。

支給対象の調査を行ったところ、40歳から64歳までの第二号被保険者も支給対象としているのが11区、運用のなかで柔軟に対応しているのが3区と、多くの自治体が、墨田区では対象「外」となっている方にも、紙おむつを支給していることが分かりました。


40歳から64歳までの介護保険第二号被保険者で、寝たきり等により要介護4や5といった介護認定を受ける方は、その後、障害者手帳を取得され、重度心身障害者(児)紙おむつ等支給事業を利用されるものと思います。


しかし、障害者手帳取得までの間も、その方は制度のハザマで、つらい介護生活を送られています。

国が指定する特定疾病で、中には、激痛に耐え、死の恐怖と闘っている方もおられるかも知れません。

私は、墨田区は、こうした方々に優しい区であって欲しいと思います。


今、制度のハザマにいる方が、使えるように、仕組みや運用を工夫することは出来ないでしょうか。

区長には、ぜひ当事者の立場を慮ったご答弁をお願いします。


以上で、私からの

質問を終わります。

ご清聴ありがとうございました。




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