2020年12月02日

11月議会 代表質問 ⑥ 産業振興施策について

11月26日から、墨田区議会11月議会が始まりました。
決算特別委員会が終わり、即11月議会準備と慌ただしく過ごしておりますが、今定例会で、会派を代表して、本会議質問の機会を頂きました。大要6点、8000文字の質問を、数回に分け、投稿させて頂きます。


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最後に、産業振興施策について4点伺います。


1点目は錦糸土木事務所跡地の活用についてです。

11月4日の報道発表によると、株式会社アストロスケールホールディングスが新施設の主要な入居者となるとのことで、区内昼間人口の増加、優良企業の区外転出防止を訴えてきた私達は大いに歓迎しています。

新施設の他のテナントについても、関連する分野の事業者や、ものづくりに関する企業の入居を促し、アストロスケールを中心として、①錦糸町地区に新たな産業集積が行われることを期待するところです。区としてどのような働きかけを行っていくのか伺います。

②また、現在策定中の新しい産業観光マスタープランにおいても、この地域の位置づけを明らかにすることを求めます。


2点目は、産業支援施策としての区内未利用地・施設の活用についてです。

錦糸土木事務所跡地以外にも、区内には未利用地、未利用施設が点在しています。③私たちは、積極的に産業振興の観点からも検討し、効果的に活用するべきであると考えています。現在、東墨田会館の活用が示されていますが、その進捗状況を伺います。

また、④旧すみだ清掃事務所亀沢待機所については、両国駅に近く、産業観光での活用に最適な未利用施設と言えます。墨田区内で起業した事業者の規模拡大に伴うオフィス需要等への対応など、産業面での課題解決のために活用することを提案しますが、区長の見解を伺います。


3点目は、新型コロナウイルスの影響下での今後の区内事業者支援についてです。

先の見えないコロナ禍の中でも、多くの区内事業者の皆様は事業継続のために日々努力されています。その中でも、新たな業態や別分野の製品開発等による事業転換で活路を見出している事業者の苦労はいかばかりか。⑤すみだビジネスサポートセンターの機能強化や、金融機関等との連携強化を行うことはもちろん、区はこれら前向きな事業者の取り組みをしっかりと支援していくべきです。区としてどのような支援ができるのか、検討中の事を伺います。

また、⑥区内事業者の人材の確保と定着を図るために、就業環境の整備に対する支援を行うべきと考えますが、区長のご所見を伺います。


4点目は、キャッシュレスポイント還元事業についてです。

10月に実施したキャッシュレスポイント還元事業については、結果としては3億円の予算に対し2億円余のポイント付与にとどまりましたが、新しい生活様式を見据えた取り組みとして、区内事業者に一定の効果があったものと私たちは評価しています。⑦今回の事業について、経済的な効果と実施に当たっての課題をどのように検証しているのか区長に伺います。

また、決算特別委員会では、⑧余剰となった予算を有効活用するため、年度内の実施を検討するとの意向が示されましたが、具体的な時期と規模、予定している10月実施からの改善点について伺います。加えて、財源については、国の補正予算等を活用するのか伺います。


現在、事業者が負担する手数料が無料や低価格なものが多いキャッシュレス決済ですが、今後は手数料が発生する可能性もあり、売り上げが大きくない事業者にとっては大きな負担となることが予想されます。新しい生活様式として普及させても、手数料の発生でキャッシュレス決済をやめてしまう事業者が出てしまう可能性があり、これでは、キャッシュレス決済を推進している本区にとって、政策的に後退する事が懸念されます。⑨継続的にキャッシュレス決済を推進できる施策が必要と考えますが、区長のご所見を伺います。


(区長答弁)

6 産業振興施策について

(1)錦糸土木事務所跡地、未利用地及び未利用施設の活用について

  まず、錦糸土木事務所跡地の活用についてです。

プロポーザルの結果、選定されたヒューリック株式会社のコアテナントとして参画 する予定のアストロスケール社は、スペースデブリ(宇宙ゴミ)を除去する人工衛星 を開発しており、「持続可能な開発目標・SDGs」の課題に真正面から取り組んで いる、世界でも注目される企業です。

今回の結果を受け、SDGsの様々な課題に取り組む関連事業者の集積を誘発し、 区内事業者とのネットワークを築くこと、子どもたちに夢と希望を与える事業を展開 すること、世界から訪れる事業者をターゲットに、MICEを積極的に進めていくこ となど、「産業振興を通じたまちづくり」の視点で取り組んでいきます。こうした取 組を通して、現在策定中の産業観光マスタープランの中で、区内のものづくりと連携 した新たな産業集積が形成される、高いポテンシャルを持つ地域として、東京の東の 拠点である錦糸町地区を位置づけていきます。

  次に、産業支援のための区内未利用地・施設の活用についてです。

今回の錦糸土木事務所跡地活用と同様、多くの事業者が集積している東墨田地区に おいても、ベンチャー企業等と区内企業が連携して、製品の開発・製造・実証実験を 進めていきます。事業を進めていくために、プロポーザルを行い、株式会社浜野製作 所を選定しました。様々なプロジェクトの立ち上げを予定していましたが、新型コロ ナウイルス感染症の影響により遅延が生じています。今後、東墨田会館を改修したう えで、社会課題に対応するものづくりの実証実験等に取り組んでいくとともに、周辺 の未利用公有地活用、皮革産業など地場産業支援のための方策を検討していきます。

  次に、旧すみだ清掃事務所亀沢待機所の活用についてです。

当該施設については、都営地下鉄両国駅に近接し、幹線道路に面しているなど、立 地条件が良好であることから、事業活動をはじめとした様々な用途に適していると認 識しています。今後、未利用地並びに施設の有効活用を図る観点から、ご提案の産業 支援施策での活用を含め、地域の活性化や区が抱える課題などを考慮した上で、効果 的な活用の方向性について検討していきます。

(2)事業者支援について

次に、新型コロナウイルス感染症の影響下での今後の区内事業者支援についてです。

感染拡大が第3波を迎えている中で、前向きに取り組み、活路を求めている事業者 の経営を持続させていくためには、資金繰り支援から、業態転換や新しい事業分野へ の取組に対する支援が必要であると考えています。そのためには、すみだビジネスサ ポートセンターの機能強化や金融機関等との連携を強めていくとともに、新しい補助 制度の創設を検討していきます。

また、コロナ禍において、雇用調整助成金の取得に必要な就労環境や、デジタル化 の取り組みなど、人材確保や定着のための対策が必要と認識しています。そこで、優れた人材を確保し、事業の持続・発展に繋げていくためには、就業環境整備を目的と

 した支援について検討を進めていきます。

(3)キャッシュレスポイント還元事業について

  まず、経済的な効果と実施に当たっての課題の検証についてです。

事業期間中において、対象店舗におけるキャッシュレス決済の取引総額は約 8 2 千万円で、これが直接的な経済効果であると考えています。また、今月には、約 2 円分のポイントが還元されるため、区内で消費された場合に、最大で 10 億円前後の 経済効果があると推計され、消費喚起策としては、大きな効果があったと認識してい ます。

  次に、課題についてです。

事業開始当初は周知が行き届かず、効果が表れるのに時間を要したこと、ITリテ ラシーが十分ではない方の参加が得られなかったこと、また、事業の趣旨が十分理解 されず、キャッシュレス決済が使えない店舗があったことなどが課題であったと認識 しています。今回の事業効果と課題を踏まえ、キャッシュレス決済の普及と、消費喚 起を促すためには、再度、年度内にキャッシュレスポイント還元事業を実施する必要 があると考えています。実施については、国の補正予算等を可能な限り活用し、商店 街連合会と連携して、消費が落ち込むとされる来年 2 月を想定しています。なお、具 体的な事業内容等は、所管の常任委員会で改めて報告し、所要の予算についても提案 させていただく予定です。

最後に、継続的にキャッシュレス決済を普及させていくためのしくみづくりについ てです。

来年 8 月以降、現在無料となっている QR コード決済の手数料が、順次有料化され ると仄聞しています。有料化により、キャッシュレス決済を終了する店舗が発生する ことも懸念されますが、キャッシュレス社会が進展する中で、国や都の動向を見極め ながら、効果的な対応策を検討していきます。

posted by 坂井ユカコ at 00:00| 東京 🌁| Comment(0) | 区政情報・議員活動 | 更新情報をチェックする
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