11月26日から、墨田区議会11月議会が始まりました。
決算特別委員会が終わり、即11月議会準備と慌ただしく過ごしておりますが、今定例会で、会派を代表して、本会議質問の機会を頂きました。大要6点、8000文字の質問を、数回に分け、投稿させて頂きます。
大要2点目は、民間活力、英知の活用についてです。
まず、隅田公園における民間活力の導入について伺います。
今、公園は、維持管理だけではない、まちづくりの視点が求められております。
隅田公園が大規模改修で生まれ変わり、ご存知の通り、本区の新名所として、人々の憩いの場となっています。社会実験や感染症対策に配慮したイベント等も開催され、魅力ある公園を核とした新たなにぎわいを実感するとともに、公園利用者が快適に過ごせる空間づくりは、地域全体、ひいては本区の価値を向上させることを再認識しました。
これまでにも区から議会へ報告があり、それを踏まえて議論がなされていますが、①現時点での検討状況を伺うとともに、あらためて、隅田公園における指定管理者制度導入等の民間活力の導入について、区長のご認識を伺います。
また、本区の公共空間に対する考えを示す上で大変重要な、隅田公園の第2期整備工事の展開は、全国からも注目されています。②更なる公園と地域の価値向上へ向け、パークPFIの導入などによる官民協働による場づくりを検討しているか伺います。
続いて千葉大学・情報経営イノベーション専門職大学についてです。
過日、議会で両大学の視察を行いました。
情報経営イノベーション専門職大学では、将来有望な一期生の方々の様子や、一般開放された学食を拝見し、学による地域活性化のイメージが膨らみました。
改修中の千葉大学は、旧中小企業センターの堅牢な躯体のもと、大野勘三郎氏の欄間やアトリエとなる広大な吹き抜け等、元々の構造を生かし、学習目的達成のために改修された素晴らしい再生建築です。地境の無いキャンパスは敷地全体が文教コミュニティとして発展する可能性を十分に感じることが出来ました。
新たな命が吹き込まれたこの再生建築を、長く使っていくことは、地域の財産であり、本区のレガシーであり、未来への投資となるでしょう。
①建築を学ぶ学生を迎え入れるに相応しい、千葉大学を迎えるにふさわしい改修となるように、完成まで徹底して取り組むべきですが、区長のご所見を伺います。
来年4月始動する千葉大学は、全10学部と多岐にわたる知の集積があり、情報経営イノベーション専門職大学は在学中に起業する学生が多数出現する見込みです。
②区長は、大学の英知恩恵を十二分に享受するために、これから、どのような方向性を持って、連携し、本区の課題解決と発展に資するものにしていこうと考えているのか伺います。
最後にキャンパスコモンついて質問します。
9月議会企画総務委員会で、情報経営イノベーション専門職大学と千葉大学の間にある敷地は、地域と大学の交流を生み、誰でも利用できる空間、キャンパスコモンとして区があずま百樹園と一体的に整備すると報告されました。(区長答弁)
2 民間活力・英知の活用について
(1)公園について
まず、隅田公園における指定管理者制度の導入については、平成30年第4回定例 会での報告後、土地所有者である財務省等と協議を重ねており、業務内容やスケジュ ール等を取りまとめ、2月議会で報告する予定です。
次に、隅田公園の第2期整備における官民協働の場づくりについてです。
今年度、測量や樹木調査などを実施し、第2期整備の基本的な考え方をまとめ、そ の結果を踏まえ、来年度以降の設計業務の中で、パーク PFI 等の官民協働による場づ くりの実現に向けて検討していきます。
(2)千葉大学・情報経営イノベーション専門職大学について
現在、改修工事を行っている旧すみだ中小企業センターについては、新型コロナウ イルス感染症の影響等により工期に遅れが生じており、また、コロナ禍における「新 しい日常」に対応したキャンパスとなるよう、大学と協議し、内装工作物や備品整備 全般についての対応を整理しており、必要な手続きについて、今定例議会において提 案を予定しています。
この新しいキャンパスが、本区の「知の拠点」として、また地域に開かれた施設と して、区民の皆さんにも活用されるよう、引き続き、取り組んでいきます。
次に、今後の連携の方向性については、現在、両大学が持つ強みをメニュー化し、 空家対策や健康施策など、区の課題解決に向けた様々な事業連携や、共同研究の可能 性を検討しているところです。また、これらの取り組みを具体的に推進するため、三 者で協定の締結を予定しています。
加えて、大学と地域、企業などが連携し、まちづくりなどの取組を進める「アーバ ンデザインセンターすみだ」の開設準備を進め、「大学のあるまちづくり」を積極的 に推進していきます。
次に、キャンパスコモンの活用イメージについては、両大学による社会実験や学園 祭、研究発表の場のほか、地域に開かれた交流の場として、防災訓練や夏祭り等、キ ャンパスエリアならではの、多種多様な活動ができる場となるよう、大学・地域と協 議しながら整備を進めていきます。