
墨田区のWebサイトは、リニューアルして見やすくなりました。その一方で、検索結果や外部のポータルサイトからの「リンク切れ(見たい情報に行けない状態:画像参照)」が多発していました。
リンク切れは、URL変更等、Webサイトのリニューアル時にはよく起きる現象であり、時間の経過により解決する問題と思われていました。
しかしリニューアルから2年経過してもリンク切れは無くならないため、あらためて調査しました。
墨田区では、各課で記事を作成・登録公開できる、CMS(コンテンツマネジメントシステム)が導入されています。CMSは、複数人で同時に分担業務を行えること、誰もが入力ができる簡便なフォーマット、コンテンツの一元管理、SEO対策等、行政の情報管理にとても優れています。
そのような素晴らしいシステムを以ってして、なぜリンク切れが発生するのか。調査の結果、運用上の課題が浮上しました。
例えば各課で投稿した情報に関して、
・補助金であれば「受付期間」
・イベント・セミナーであれば「申込み者数」
が「満了」になった時点で、それらの情報を「非公開」にしていることが分かりました。
補助金については、新規起業や業務拡大を検討する上で、過去の補助金・助成金制度や採択された事業を参考にしようと考える人は多いと思います。
また、毎年恒例で開催されているイベントは過去の開催概要などを分かりやすく紹介することは、本区の魅力を発信することや、今後も着実に増えていく新住民にとって、とても重要なことです。
基本的に一度インターネットに乗せたURLを無くすことはあってはならないと思います。
終わったから、満了になったから、すぐに非公開とするのではなく、「今年度は終了しましたが、こういう事をやりました」とすべきです。
よしんば表示を落とした場合でも、行く先が分かるよう「○○課が所管」といったアナウンスは最低限しておくべきです。
会社員時代にディレクトリサイトの運営をした経験から、非常に勿体ないと感じ、質問させて頂きました。