定例会の一般質問 一般質問(3)本所吾妻橋浅草通りと錦糸町放置自転車に関する質問
浅草通りにおける歩行者の安全確保と、
本所吾妻橋自転車駐車場について、お伺いします。
平成24年5月の 東京スカイツリー開業に伴い、浅草通りの 歩行者
交通量は 格段に増え、いまや浅草通りは、台東区上野・浅草方面から
墨田区への 玄関口であると同時に、東京スカイツリーへの 有力な
通り道の ひとつとなっていることは、みなさま ご存じのとおりです。
平日・休日に限らず、赤い吾妻橋を渡り、この 本所吾妻橋駅周辺にも、
子供からお年寄りまで、幅広い、多国籍の来訪者が、大勢歩いておられますし、
スカイツリー人気で、新住民が増え、ファミリー層を 浅草通りで
よく見るようになりました。
町が賑やかになり、地元商店街筆頭に、地域住民も 喜ばしく感じている
ところです。
そんな 賑わいある本所吾妻橋駅前には、浅草通りの 東西に沿って
「本所吾妻橋自転車駐車場」がございます。
この駐輪場は、当時、駅前周辺の交通量が、比較的少ないことから、
歩道の一部を利用する形で、設置することになった、と聞いております。
しかしながら、先に説明した通り、3年前と比較して、明らかに
交通量は増加しており、設置当時とは、かなり 様子が違ってきたことが
見て取れます。
特に、朝の通勤時間帯、とりわけ 朝7時から8時半のラッシュアワーは、
都営地下鉄、本所吾妻橋駅に向かう、通勤・通学の方々が、東西出入口に、
徒歩で 一斉に集まります。
その横を、通勤・通学の自転車が 都心へ向け 走り抜け、駐輪場には、
登録自転車が どんどんと 並んで行きます。
このように、速度の違う移動体が、狭い歩道に 混在した状態は、危険で、
万が一の事が起きても おかしくない状態と 認識します。
浅草通りで 歩道に、このように大きな 登録駐輪場があるのは、
本所吾妻橋だけです。
区長に お伺いします。
3年前と比較すると、明らかに 交通量が増加している 浅草通りにおける、
歩行者の安全確保について、どのように 対策をしているのか、
また今後の対策について、どのようにお考えか、お聞かせ願います。
一方、5年後に迫った 東京オリンピック・パラリンピック開催により、
私たちも、一層の、来訪者の増加や、地域の活性化を 見込んでいます。
わが区においても、あらゆる方法で、高齢者、障害者、その他の、
歩行者の、円滑な通行を 確保し、誰もが安心して、移動を しやすい、
交通環境を 確保することは、大変重要な 課題と考えます。
そこで 区長にお伺いします。
「本所吾妻橋自転車駐車場」を、登録者の 利便性に配慮しながらも、
現在のように 一部歩道を ふさぐ形ではなく、通行に 支障のない、
安全な場所へ 移動する お考えはございますか。
現在「本所吾妻橋自転車駐車場」の自転車登録台数は、490台です。
実際に 留め置く台数を、登録数の 35%~50%と考えても、
駅の近くに、170台~245台の 駐輪スペースが 必要となってきます。
直ちに、この台数 全てが、収容できる駐輪場を、用意するのは、
遊休地の少ない、本所吾妻橋駅周辺で、大変難しいことは、
私も、地元住民として、理解しております。
現況を把握したうえで、まずは、鉄道事業者である、東京都に 要望を出す
のは勿論、近隣町会等に ご協力頂き、候補地の ヒアリングを実施する、
また 周辺企業に、借り上げが可能な 土地・建物はないか交渉する、など、
快適で 安全な 交通環境を 実現するために、行政として、可能な限りの
手段で、積極的に 働きかけを行って頂きたいと考えます。
お隣、台東区では、平成23年から「景観計画」に基づき、駐車場や駐輪場は、
通りから 見えない位置に 配置するなど、上野から 稲荷町(いなりちょう)、
田原町(たわらまち)まで、浅草通りに、ゆとりを 演出する整備が、
今、着々と進んでいます。
区長にお伺いします。
墨田区の 玄関口であり、東京スカイツリーへの、有効なアクセスでもある、
浅草通りの、本所吾妻橋駅周辺、特に 駐輪場について、
どのように お考えでしょうか。
歩道の安全性確保、バリアフリー、景観形成の見地から、一歩踏み込んだ回答を
お願い申し上げます。
錦糸町駅周辺の 放置自転車
および 放置自転車対策についてお伺いします。
平成25年度決算の、放置自転車対策費は、90,30万9千円です。
公共マナーを守らず、放置された自転車に対し、実に 1億円近くの、
貴重な税金が、投入されています。
内訳は、
放置禁止区域内の 放置自転車と 駐輪場の整理、
警告書(ちょうふ)貼付、
保管所での返還作業、
撤去自転車の処分等
一連の経費です。
区内では 年間約15,000台の 放置自転車が 撤去されているそうです。
これに対して 歳入は、16,60万2千円に とどまっています。
この歳入のほとんどは、返還の際 徴収している 1台につき、
2,000円の「放置自転車 撤去費用」で、年間 約8,300台が
持ち主に返還されているそうです。
歳入に対し、歳出が約4倍と 歳出(ちょうか)超過、大赤字です。
身勝手な放置自転車に、区民の 貴重な税金を使うことに、憤りを感じるのは、
私だけでは ないと思います。
放置自転車対策については、これまで 区議会において、各会派から
問題提起がなされており、わが区にとって 頭の痛い問題と 認識しており
ますが、提案を含め、質問させていただきたく存じます。
放置自転車は、歩行者の通行を阻害し、特に障害者や 高齢者の、
安全な通行を 脅かしています。
さらに、災害時や緊急時の、交通の障害となるほか、都市景観を損なうなど、
様々な弊害をもたらし、大きな社会問題となっている事は、みなさま、
ご承知のとおりです。
平成26年10月に行われた、東京都の、放置自転車 台数調査によりますと、
錦糸町駅、周辺における、自転車・バイク放置台数は、597台でワースト4
(フォー)という結果でした。
ちなみに1位は秋葉原、2位は新宿、3位は赤羽駅で 663台とのことです。
一昨年、ワースト1(ワン)という、不名誉な記録を 樹立してから、
駅前放置自転車 クリーンキャンペーン等、放置自転車 削減に向け、地道な
啓発活動を行った成果と、評価しております。
ところが、夜の錦糸町を見渡すと、凄まじい数の、放置自転車を、
見てとる事ができます。
駅地下にある 駐輪場はガラガラなのに、歩道には、置ききれないほどの
自転車が、場所によっては 歩行者の通行を妨げるほどに、置いてあるのです。
放置自転車の持ち主は、駅周辺店舗の利用客と、従業員のものであると、
推測されます。
錦糸町北口地下・南口地下自転車駐車場は、24時で閉鎖するため、
深夜、早朝に、入出庫したい場合、預ける事ができないという
事情もあります。
放置自転車の警告・撤去は、昼間や夕方に行われていますから、夜しか
停めない人は、そこが自転車 放置禁止区域と 知らない場合もあるでしょう。
撤去されないなら、放置してしまえ、という
確信犯が 出ていることも考えられます。
こうした現況を踏まえ、錦糸町駅周辺の 放置自転車の、警告・撤去を、
夜間に実施してみることを 提案いたします。
折しも、昨年12月1日に「墨田区 客引き行為等の 防止に関する条例」
が施行され、錦糸町駅周辺では、もう9カ月間、連合町会や、商店街、
関連団体が協力する形で、毎夜のごとく、客引き撲滅パトロールが
行われており、地道な活動により、錦糸町駅周辺の 客引きは
確実に 減少しています。
地域の方々の ご理解を頂きながら、
まずは、この 客引き撲滅パトロールと、放置自転車の警告活動を、
同時刻に行う事ができれば、町の浄化とあわせて、放置自転車 撲滅の
啓発効果を、最大限 発揮することが できるのではないでしょうか。
区長のご答弁を求めます。
あわせて、警告と並行した、夜間入出庫可能な公共・民間の 駐輪場に関する
情報発信も提案します。
錦糸町駅周辺にも 24時間利用可能な 駐輪場がたくさんあります。
登録制なら、錦糸町 江東橋3丁目の 牡丹橋通り自転車駐車場には
申し込みに空きがあります。
時間単位なら、昨年秋に新設した 錦糸町四ツ目通り路上自転車駐車場
以外にも、東京楽天地、オリナス駐輪場は 24時間入出庫が可能で、
夜間に関しては、相当数の空きがあることも、確認しております。
只今の提案は、夜間の 放置自転車対策ですが、調査でのワースト記録が
象徴するように、錦糸町駅周辺には、絶対数として、駐輪場が不足
しています。
すでに 平成26年、第2回定例会で、他会派からも指摘がありましたが、
足立区や葛飾区には、民営駐輪場 設置に対する補助制度が あります。
両区の場合、補助を受ける場合、30台以上収容など、それなりに
大きな駐輪場を構える 必要がありますが、駐輪場を設置する
広い土地の無い 錦糸町においては、駐車場1台分からの 省スペース型
時間単位駐輪場の 設置が有効と考えます。
最新の、時間単位駐輪システムは、バッテリー内蔵で、電源がない場所に
設置でき、最小単位は 駐輪ラック4台と 清算機1台という省スペースです。
導入コストも安価なことから、都市部や 駅周辺等の 放置自転車の解消に
効果を上げているそうです。
区長に お伺いします。
ぜひわが区も、東京都や 鉄道事業者に 協力を仰ぎながら
「墨田区自転車利用 総合方針」にもある「放置自転車削減への 取り組み」
実現にもつながるような、民間が行う、省スペースの 時間単位駐輪場
改修へのサポートなど、地域の企業・団体や 店舗と一丸となって、
放置自転車 解消を推進・提案 していくことについての、
お考えをお聞かせください。
以上、本所吾妻橋、錦糸町周辺地域における、自転車をとりまく問題・課題
について、いろいろと申しあげました。
自転車は、環境負荷もなく、健康増進にも役立つ 交通手段であり、通勤、
通学や買物など 様々な用途に 利用されています。
特に 区内就業率が高いわが区では、身近な移動手段として 自転車は
非常に重宝で 区民の生活に 密着しています。
極めて身近な移動手段として 区民の生活に密着した
愛すべき乗り物だからこそ、自転車が、景観を損ね、町を汚し、歩行者に
危険を及ぼすといった 厄介者とならないよう、わたしたちで 知恵を絞って、
解決していきたいと 考えます。
区長には どうか、明快な ご答弁をお願いいたします。
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