2019年07月02日

踏み間違いによる事故を防ぐ急発進抑制装置(後付け)を調査しました

政府が新たに「高齢者専用の新しい運転免許制度」の創設を成長戦略に盛り込むことが明らかになりました。近い将来、75歳以上の高齢者は、自動ブレーキ等安全機能の純正装着車や後付けで急発進抑制装置を搭載した車限定の免許証が発行される方向に進んで行くのではないかと推察します。


 ◆都が装置の費用を9割程度補助する方針を発表

高齢ドライバーによる運転トラブルとは、どのようなものが考えられるでしょうか。
運転時の異状行動が頻繁に続くのなら、認知症を疑うべきですが、日頃の生活では、それほど高齢者が猛スピードで走行する印象はありません。むしろその逆(のらりくらり)でしょう。

年齢層別のペダル踏み間違い事故割合.jpg

認知症の疑いのない高齢ドライバーが注意すべきは、駐車場に停車していた車が病院やコンビニに突っ込む、、といった事案に代表される「アクセルとブレーキの踏み間違い」。
交通事故総合分析センター「交通事故分析レポート」によると、踏み間違いによる事故は、75才以上が起こしやすいことがわかります。(グラフ参照)

そのような中、小池百合子都知事が、急発進抑制装置の取り付け費用を9割程度補助する方針を表明しました。


 ◆調べてみました

そこでアクセル信号を常時モニターし、停車時または徐行時にアクセルペダルが急激に踏み込まれた際、アクセル信号をキャンセルし、急発進を防止する「ペダルの見張り番」「ペダルの見張り番Ⅱ」について、実際に装着車にも乗らせて頂き、調査しました。古巣であるオートバックスセブンから佐々木執行役員、またご説明頂きました福永カーエレ部長のご協力に感謝申し上げます。


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価格や特徴は次の通りです。

ペダルの見張り番
工賃込み価格 30,000円(税抜き)
適合車種 170車種以上
特徴

・後付けできるアクセルとブレーキペダルの踏み間違いによる急発進事故抑制防止装置。
・時速10㎞未満の超低速域(徐行レベル)で、ブレーキを踏もうと思って間違ってアクセルを踏みぬいた時、アクセル信号をカットし、車が急発進しないように制御します。
・国産車で、アクセルを電気信号で制御している車両、且つ純正の安全サポート装備「未」装着車に取付が可能。
・前進・バックの両方で作動
・アクセル信号カットの感度を3段階で制御

ペダルの見張り番Ⅱ
工賃込み価格 40,000円(税抜き)
適合車種 200車種以上
特徴

・ペダルの見張り番に以下の2つの機能を追加した商品
・アクセル信号カットの感度調整を5段階に追加
・信号カットをしたくない時に、その時だけ作動させない一時OFFボタンを装備
追加されたこれらの機能によって、ドライバーの踏みグセ等、より細かいフィーリングに合わせた設定が可能になると同時に、機能を一時キャンセルする事もできるようになっています。

ちなみに両製品とも、クリープ現象(下記補足説明参照)や時速10㎞未満ではブレーキが掛からず、わずかずつ車は進みます。


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◆乗ってみた(ユカコの感想)

「見た目は普通の車」
配線等はダッシュボードに綺麗にしまってあるので、装着している感じはゼロです。

「止まる前にまず動かない」
区役所の車寄せ等で試乗しようと考えだが、故意に急アクセルを踏むのは危ないと思い、広い場所を用意した。だがこれは余計な心配だった。グッとアクセルを踏むと、(瞬時に)機能が作動し、実質まったく車が動きませんでした。

「高齢ドライバーにやさしい」
無意識のうちにアクセル制御機能が働くことは、動作を意識が向いてしまう事が無いため、高齢ドライバーにはとても良いと感じます。

「コスパ良し」
駐車場での急発進や急後退、また車の挙動によるパニック状態に起因する事故は、こうした抑制装置で、多くの事故を未然に防げる可能性が高いと感じます。取付工賃込みで3万円~4万円という価格もいざという時を考えると納得できる。とはいえやっぱり早く補助金制度が出来ると良い。


ペダルの見張り番2.png


突然のハプニングに慌て、正常な判断ができないパニック状態は、すべてのドライバーに起こり得ます。ブレーキのつもりで踏んだペダルがアクセルだった場合、パニックに陥りさらにアクセルを踏み込んでしまうケースもあり、重大事故につながりかねません。
これらの急発進抑制防止装置は、万一アクセルとブレーキを踏み間違えても車両の急発進を防止する事によって、パニックに陥ることなく、冷静に正しい運転操作に戻れるようサポートする役割も担っているとのこと。(ペダルの見張り番Ⅱを製造元ホームページより)



現行車には純正搭載されている急発進抑制防止ですが、高齢の方は、車を買い替える経済的余裕や、運転免許返納に至るまでの期間を考えると、こうした安価で後付け出来る装置が現実解となるでしょう。都による購入費補助施策が、より早く進むことが望まれます。

補足説明)
※クリープ現象とは
オートマチック車でエンジンがアイドリング状態にある時、シフトがP(パーキング)やN(ニュートラル)以外の位置にあると、アクセルを踏まなくても車がゆっくりと動き出す現象。渋滞時の車間距離調整や坂道発進の時に車両が後退しない、といった利点があります。


◆報道資料

急発進防止装置、都が9割補助 高齢者事故で対策

高齢ドライバーによる交通事故が相次いでいることを受け、東京都の小池百合子知事は11日、アクセルとブレーキを踏み間違えた際に急発進を防ぐ装置の取り付け費用を9割程度補助する方針を表明した。都議会の代表質問で答弁した。高齢者が対象で、具体的な年齢や開始時期は今後決める。

高齢者の踏み間違いなどが原因で通行人が死傷する事故が目立ち、都は緊急対策を講じることにした。補助制度開始から1年間、装置の取り付け費用の9割程度を都が負担する。
都によると、装置は後付けが可能で、費用は3万~4万円ほど。自己負担は数千円程度になる見込みという。停止時や一定の速度以下で走行している際、急にアクセルを踏み込んでも制御して急発進を防ぐ。

運転免許の自主返納への理解を深めるため、休日に家族相談会も新たに実施する。小池氏は返納者向けの特典を拡充するよう、関係機関への働き掛けを強化する考えも示した。
また子供の安全を確保するため、警視庁など関係機関と連携して通学路や散歩ルートの合同点検を行う。認可外保育施設を含めた保育所などに対しては、周辺道路に危険箇所がある場合、警察署に連絡するように通知した。

日本経済新聞 2019/6/11 記事
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45958360R10C19A6CC1000/
posted by 坂井ユカコ at 17:12| 東京 🌁| Comment(0) | 区政情報・議員活動 | 更新情報をチェックする

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